お祭り好きの皆様こんにちは!
今年もいよいよ夏祭りの季節になりました。
北海道の夏を代表する伝統行事「姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)」をご存じでしょうか?
江差町で毎年8月に開催されるこの祭りは、約370年もの歴史を誇り、北海道最古の祭りともいわれています。
12台の豪華な山車が江差の町を練り歩く姿は圧巻で、国内外から多くの観光客が訪れる人気イベントです。

歴史あるお祭りは見応えしかないよ
本記事では、2025年の姥神大神宮渡御祭の開催日程やアクセス、注目の屋台グルメ、そして地元の人しか知らない穴場観覧スポットまで、初めて訪れる方でも安心して楽しめる情報を徹底解説します。
混雑を避けてゆっくり観覧したい方にも役立つ内容となっています。
歴史と熱気に満ちた江差の夏を、あなたも体験してみませんか?
姥神大神宮渡御祭とは?
北海道最古の祭りとしての位置づけ
姥神大神宮渡御祭(うばがみだいじんぐうとぎょさい)は、北海道最古の祭りとして知られています。
その歴史は江戸時代初期にまでさかのぼり、約380年以上にわたり地域で大切に受け継がれてきました。
この祭りは、北海道の無形民俗文化財に指定されており、伝統文化の宝庫ともいえる存在です。
特に13台もの豪華な山車(屋台)や独自の祭り囃子が祭りの特色を際立たせています。
姥神大神宮渡御祭🎥
#江差町 pic.twitter.com/IE6kVgXtlB— 菊正宗=岸本聡@はこだて📸 (@AeugMsz006) August 10, 2024
祭りの名前に込められた意味と神社の由来
「姥神大神宮」という名称には、地域の伝説や歴史が垣間見えます。
この神社は正保元年(1644年)に遷座されたとされ、伝説では、古く困窮していた状況の中で「姥神」と呼ばれる神が人々を救ったといわれています。
豊漁や豊作への感謝の気持ち、さらに無病息災を願う心が祭りの目的として根付いています。
名前に込められた深い意味からも、地域との結びつきの強さがうかがえます。
江差町と姥神大神宮の関係
江差町は北海道檜山郡に位置する港町で、姥神大神宮渡御祭が地域の誇りとして愛されています。
この祭りは江差町の文化と人々の生活に深く根ざしており、町全体を挙げて盛り上がる一大イベントです。
江差町の歴史は、かつて盛んだったニシン漁と切り離すことはできませんが、この祭りもまたニシン漁の豊漁を願うところから始まったとされています。
地元住民にとって、姥神大神宮とその祭りは信仰の対象であるだけでなく、心の拠り所としても重要な存在です。
歴史が語る姥神大神宮渡御祭
江戸時代初期に始まった起源
姥神大神宮渡御祭の歴史は、1644年(正保元年)にまでさかのぼります。
この年、姥神大神宮が江差町に遷座された際に始まったと言われています。
祭りは江戸時代初期の文化や精神が色濃く反映されており、地域住民が神への感謝と祈りを捧げる重要な行事として位置づけられています。
その起源は豊作や豊漁、無病息災を祈念したもので、北海道でも最も古い歴史を持つ祭りとして知られています。
370年以上続く伝統とその変遷
姥神大神宮渡御祭は、370年以上もの長い伝統を絶えることなく受け継いできました。
その間、江差町を取り巻く時代背景や社会情勢の変化に合わせて、祭りの形も少しずつ変遷してきました。
例えば、日程の変更が行われた1962年や、2020年・2021年に新型コロナウイルス感染拡大防止のために規模が縮小されたことが挙げられます。
しかしながら、この祭りの核である地域住民の結束や神への感謝の思いは変わることがありません。
毎年8月9日から11日にかけて行われるこの祭りは、現在でも多くの人々を引きつける一大行事として盛り上がりを見せています。

その土地の歴史を体験する貴重な時間だよね
ニシン漁との深い結びつき
姥神大神宮渡御祭には、江差町特有の産業であったニシン漁との深い関わりがあります。
江差町はかつてニシン漁で栄えた町で、その恩恵を祈願し感謝するために祭りが始まったとされています。
姥神に感謝し、漁業の繁栄や豊漁を祈るという意義が込められているのです。
そのため、地元住民だけでなく、漁業に携わっていた人々にとっても、祭りは特別な意味を持つ行事と言えます。
山車に飾られる人形や装飾には、当時の人々の思いが凝縮されており、その絢爛豪華な姿に祭りの歴史やニシン漁の繁栄の記憶を垣間見ることができます。
北海道遺産としての価値
姥神大神宮渡御祭は、2019年に北海道無形民俗文化財に指定され、その文化的な価値が広く認められました。
これは、ただ古いだけではなく、地域全体で守り育ててきた歴史と文化に大きな意味があるからです。
また、祭りに登場する13台の山車(ヤマ)は、それぞれが異なるテーマや装飾を持っており、北海道の歴史的・美術的な遺産としても貴重です。
さらに、その規模と伝統、芸術性から、今後も地域にとって大切な観光資源として活用され続けることが期待されています。
一方で、祭りの原点に目を向けると、江戸時代の魂をつなげる重要な文化財でもあると言えるでしょう。
祭りの魅力と見どころ
絢爛豪華な13台の山車(ヤマ)
姥神大神宮渡御祭では、13台もの絢爛豪華な山車(ヤマ)が登場します。
それぞれの山車は江戸時代の美意識を反映して作られており、武者人形や能楽人形、歌舞伎人形が飾り付けられています。
この中でも特に有名なのが、伊達政宗を題材にした「政宗山」や江差町の海運文化を象徴する北前船を模した「松寶丸」です。
「松寶丸」は北海道指定文化財にも登録されており、その壮麗なデザインが見る人を圧倒します。
北海道で最古のお祭りである江差の姥神大神宮渡御祭。江差ローカルの友達に誘ってもらって、五勝手の義公山の山車を引かせてもらった。
酒とお囃子と熱気に当てられて、理性が吹っ飛ぶ体験。仕事も生活も彼方に置き去りにして、その瞬間のことしか考えられなくなるお祭りだった。 pic.twitter.com/rJbluL9Ikb— 阿部光平|IN&OUT (@Fu_HEY) August 11, 2023
京都祇園祭の影響を受けたお囃子
姥神大神宮渡御祭のもう一つの魅力はお囃子です。
この祭りのお囃子は京都祇園祭の影響を受けており、優雅で華やかな音色が江差町に響きわたります。
笛や太鼓などの楽器が織り成す調べは、見る者の心に深い感動を与え、祭りの雰囲気をいっそう引き立てます。
一つひとつの山車とお囃子の調和が、江差町の夏の風物詩として長年愛されてきた理由のひとつと言えるでしょう。
町全体を巻き込む熱気と活気
姥神大神宮渡御祭は、江差町全体が一体となって盛り上がる一大イベントです。
祭り期間中は地元住民が中心となって様々なイベントが行われるほか、町全体が祭り一色に染まります。
13台の山車が町中を練り歩く様子は壮観で、どこにいても祭りの熱気を感じることができます。
また、多くの観光客が訪れるため、町全体が活気に満ち溢れるのもこの祭りの魅力です。
観光客にも人気の体験ポイント
観光客にとっても、姥神大神宮渡御祭は非常に魅力的な体験を提供します。
山車の巡行を間近で見られるだけでなく、写真撮影スポットも豊富で、特に夕暮れ時にライトアップされた山車は絶好のシャッターチャンスです。
また、祭り期間中には地元の屋台が軒を連ね、江差町の特産品や屋台料理を楽しむことができます。
その中でも、地元ならではの穴場スポットで山車や神輿を見学するのもおすすめです。
訪れた人々は、祭りを通じて江差町の歴史と文化に触れることができ、大いに満足することでしょう。
姥神大神宮渡御祭の開催日程とアクセス情報
開催概要
姥神大神宮渡御祭は、毎年8月9日から11日の3日間にわたって北海道江差町で開催されます。
この祭りは、北海道指定無形民俗文化財に認定されており、豊作や豊漁、無病息災を祈念する行事です。
起源は江戸時代初期の1644年(正保元年)に遡り、380年以上の長きにわたって続けられています。
祭りは8月9日の「奉遷祭」からスタートし、10日には下町を中心に、11日には上町を中心に神輿行列と山車の巡行が行われます。
この期間中、屋台が立ち並び、地域全体が祭りの雰囲気に包まれます。
特に11日夜の祭り囃子と山車の揃い踏みは圧巻で、多くの観光客がその華やかさを目当てに訪れます。
当日の渡御祭山車巡行コースはコチラ → 渡御祭山車巡行コース (参照元:江差町観光情報ポータルサイト】)
江差町への交通手段とアクセスガイド
姥神大神宮渡御祭が開催される江差町は、北海道の南部に位置する歴史ある町です。
江差町へのアクセス手段としては、まず函館を経由する方法が一般的です。
函館からは車で約1時間半、もしくはバスで約2時間ほどで到着します。
車での移動の場合、国道228号線を通るルートがスムーズで、道中では美しい海沿いの景色も楽しめます。
公共交通機関を利用する場合、函館駅前から江差行きの路線バスが出ています。
祭り期間中は例年多くの観光客が訪れるため、事前にバスの時刻や混雑状況を確認しておくと安心です。
また、近年ではレンタカーを利用する観光客も増えており、函館空港や函館市内のレンタカー店舗での手配が便利です。
交通規制や無料駐車場はある
当日車で参加される予定の方は、交通規制や駐車場(特に無料)の情報は確認しておきたいところだと思います。
交通規制や駐車場の情報が出て来ていますので、不安を解消する為にも今のうちにご確認下さい。
当日の交通規制はコチラ → 交通規制のご案内 (参照元:江差町観光情報ポータルサイト】)
例年お祭り期間中に用意される臨時無料駐車場は以下のとおりです。
屋台の種類とグルメ情報
地元グルメや屋台も楽しもう
姥神大神宮渡御祭では、例年多くの屋台が立ち並び、地元グルメから定番のお祭りフードまで幅広く楽しめます。
江差町はニシン漁で栄えた土地柄を活かし、新鮮な海産物を使った料理を提供する屋台が特に人気です。
また、地元の特産品を使った甘味やスナックも並び、祭り期間中は特別なメニューが提供されることもあります。
山車巡行の合間に立ち寄り、地域の味覚を存分に楽しんでみましょう。
ストリートフードを片手に夜祭を散策するのも一興です。
2025年も以下のような屋台が出店予定です(※2024年の内容に基づく予測):
- いか焼き、ホタテ焼きなど海産物系グルメ
- 焼きとうもろこし、じゃがバターなど北海道ならではの味
- たこ焼き、焼きそば、フランクフルトなど定番メニュー
- かき氷、チョコバナナ、クレープなどスイーツ系
屋台の多くは「いにしえ街道」沿いや姥神大神宮の前、駅前通り周辺に集中します。
混雑を避けたい方は、18時前後までの早めの時間帯に訪れるのがベストです。
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おすすめの穴場観覧スポットは?

自分だけの穴場スポットを見つけるのが好きなの
開陽丸青少年センター前広場
開陽丸記念館のすぐ近くにある広場。山車の通過ルートに面しており、比較的人が少なく、写真撮影にもおすすめのスポットです。
海風も心地よく、夕方以降の見学に最適。
江差いにしえ街道 北側区間
祭りのメインルートである「いにしえ街道」の中でも、北側は混雑がやや少なめ。
歴史的建造物を背景に山車を楽しめる、風情ある穴場エリアです。
江差追分会館前
「江差追分」で有名な会館前は、山車がゆっくり進む区間の一つ。
スペースも広く、座って観覧できる場所も多いため、ファミリーや年配の方に特におすすめです。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、「姥神大神宮渡御祭2025の屋台情報・穴場スポットを徹底調査!見どころもまとめ!」と題して2025年の姥神大神宮渡御祭の情報をお伝えしました。
姥神大神宮渡御祭は、その歴史と迫力ある山車が魅力の伝統祭りです。
2025年も変わらぬ盛り上がりが期待され、屋台グルメや歴史ある街並みとのコラボレーションも楽しめる貴重な機会です。
混雑を避けたいなら:朝のうちに現地入りするか、穴場スポットを活用するのが◎。
屋台グルメを楽しみたいなら:日没前の時間帯がベスト。
アクセスは:公共交通機関を利用するか、早めに近隣の駐車場を確保しましょう。
2025年夏の旅行先として、ぜひ江差町の「姥神大神宮渡御祭」を候補に加えてみてください。
きっと忘れられない夏になりますよ。
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